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歌をくれたひと
2009年 04月 11日 (土) 01:54 | 編集
わたしにとって生涯とおして最大の楽しみとなった、
「歌」をくれた田辺先生が今朝なくなったとのこと。
わたしのいた少年少女合唱団の先生だったひとです。

ちいさなころも常に憂鬱だったわたしは、
女の子の悪友とよく合唱をさぼったりわざと遅れたりした。

ほんとは思い切り歌いたかったくせに、
他の子のほうがうまいとか、自分と誰かとくらべたり、
自分の記憶力のわるいのや、根気のなさに、
自信がなくて思い切り打ち込めなかったように思う。

だけど、日本から世界の民謡、クラシックなど、
あらゆるジャンルからの先生の選曲はすばらしく、
編曲も、すばらしかった。好きにならない曲はなかった。

歌いながら寝て笑われたり、けして態度のよくなかったわたしが、
絵を描くのが好きだとなにかで知った先生は、
演奏会のチケットとパンフレットの絵を描かせてくれた。
先生が作曲した音楽劇の王様の絵だった。
大好きな安野光雅をまねた絵を思い切り描いた。
またとないすばらしい体験だった。

そのあとも結局、落ち込んだときには歌がいちばんよく効いたし、
ただまっすぐに歌うだけで、ときどきびっくりするほど喜ばれた。
結婚のきっかけも、義母とのコミュニケーションも、
より幅広いジャンルの音楽との出会いも、
合唱をやった8年間の経験がもたらしてくれたといってもよかった。

数年前から民謡をまた歌いたいと思ったり、
先生に迷惑かけたことを心から悔やんで、
心の中でごめんなさいの手紙を何度もかいたりした。

合唱団の活動で、わたしは初めて大人の世界のいいかげんさや、
どうしようもなさを知った。それによって、憂鬱は深まったけど、
結果的に、ひとより少し早く大人になれたのは、
よいことだったと思う。

失礼ばかりしてごめんなさい、とても感謝しています。

天国でまた奥さんと、アットホームな合唱団を編成して、
優秀な生徒たちの末席にあのころのように、
遠慮がちに劣等生が遅れて加わることのできる椅子を用意しててほしい。
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