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コナン・ドイルの偉業
2008年 11月 21日 (金) 18:40 | 編集
わたしにとって、なんでこんなにホームズシリーズを面白いのか、
長年疑問に思ってきたけど、先日、

ドイル傑作集(I)―ミステリー編―に収録の「甲虫研究家」

を読むに至り、ふと、自分なりに理由が分かった。
この話にはホームズとはまったく関係のない代表作でもない短編だった。

ホームズ作品の魅力はトリックでなく、
風変りなシチュエーションと、登場人物の人間関係の、
微妙な心理や趣を巧みに言い表しているところだと思う。

これほどの人気を博しているホームズシリーズでさえ、
どんな話かをかいつまんであらすじなど説明してみると、
ホントにたいしたことない内容で、プロットも穴だらけだったりする。

しかし、ドイルが何気なく作りだしたシチュエーションや人物は、
いきいきして、愛すべきところを持っているから印象に残る。

たとえば、なぜ屈強な甲虫研究家を募集したのか?

いつも、こじつけといってもいいくらいの設定によって、
登場人物の奇妙な行動は、不思議な友情や思慕、
ひたむきな愛情が理由になっている。

ドイルはホームズにたいした思い入れがなかったから、
プロットの穴はそのまま、説明されすぎなかったので、
ただ残された魅力的な関係を示唆するせりふや行動から、
ファンは自由に想像をめぐらすことができる。

ユーモアと想像力にあふれるシャーロッキアンたちの心酔ぶりのわけも、
そんなところにある気がする。

そこの部分がいちばん、わたしにとって面白い。
この人生の機微の表現はアガサ=クリスティー作品にも、
大きな魅力として受け継がれている。

犯罪は人の起こすもの。

トリックがどんなに巧妙だったとしても、
これがないとミステリーとして味気ないように思う。

近代小説では一般人の常識を超えたフェティシズムも、
そんな動機としてかりだされてヒットにひと役買っている。

それから、もうひとつ気づいたこと、

日本語の訳は訳者によっても印象が違うなかで、
翻訳が発売されたころの日本文化が反映したおくゆかしい表現が、
ドイルの作品の雰囲気とよく合って、
なんとも不思議な魅力を醸し出しているんじゃないかな~と。

(ちなみに私が好きなのは、阿倍知二訳のホームズ。)

こんなこと考えている人、ほかにもいるかな?


アイリーン・アドラーについて ─ wikipedia

シャーロッキアンとは ─ wikipedia

アーサー・コナン・ドイル 見やすい年賦
http://www.aga-search.com/103conandoyle.html
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